ベットサイズはどうやって決めるの!?考え方をわかりやすく解説
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目次
ベットサイズとは?
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ベットサイズは、ポーカーにおいてプレイヤーの勝率を大きく分ける要素の一つです。
ベットサイズの基本的な考え方やベットサイズを考える理由、そしてその思考のプロセスについて紐解いていきましょう。
ベットサイズの基本的な考え方
まず前提として、チップをベットするという行為はポットに対するオッズを基に考えられるため、ベットサイズを考えるときはポットに対してどれだけの割合の額をベットするかについて考えます。
例えば20ドルのベットをする時、ポットに30ドルある場合と100ドルある場合とでは、状況は大きく異なります。
30ドルのポットに20ドルのベットをする場合はポットの2/3のベット、100ドルのポットに20ドルのベットをする場合はポットの1/5のベットのように表現するのが一般的です。
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適切なベットサイズを考える重要性
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では、なぜベットサイズを細かく考える必要があるのでしょうか? 理由はいくつかありますが、ここではその中から特に重要と考えられる2つについて説明していきます。
ベットサイズによる必要勝率の変化
例えば、あなたが100ドルのポットに対して50ドルのベットをした場合、相手はどの程度の必要勝率があればコールできるでしょうか?
これは、(相手がコールするのに必要な額)÷(相手がコールした場合のポットの総額)で計算することができます。
上記の例だと、相手がコールした場合ポットは200ドル、そして相手がコールするのに必要な額は50ドルなので、50 ÷ 200 = 0.25となり、25%の勝率があれば相手はあなたのベットにコールすることができます。
同様に、100ドルのポットに対して100ドルのベットをした場合、相手は33.3%の勝率があればコールすることができます。
自分のベット額 | 相手がコールできる必要勝率 |
---|---|
ポット2倍のベット | 勝率40% |
ポットベット | 勝率33.3% |
ポットの2/3 | 勝率29% |
ポットの半分 | 勝率25% |
ポットの1/3 | 勝率20% |
ポットの1/4 | 勝率16.6% |
ポットの1/5 | 勝率14.2% |
このように、ベットサイズを変化させることで、相手に対して要求する勝率を変化させることができます。
ベットサイズを考えるときの思考プロセス
ハンドレンジ全体のEquity
相手のハンドレンジに対して自分のハンドレンジがレンジ全体で優位な場合、安いサイズ(ポットの1/3から2/5程度)のベットを使うことが多いです。
フロップ
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プリフロップであなたはCOからA♣K❤でレイズ600でオープンしBBがコールしました。
フロップは、K♣J♠4♦で、Kハイボードはオリジナルに有利なボードなので1/3などのCBを打ちます。
逆に、相手のレンジにもそれなりに強いハンドが含まれ、レンジ全体の優位性が失われている場合、ベット頻度は減り、チェック頻度が増えます。
バリューレンジのEquityの強度
現状のハンドとしては強いもののターン以降で捲られる可能性が高いハンドがレンジに多く含まれている場合、ベットサイズは大きくなりやすいです。
フロップ
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プリフロップであなたはCOからA♣K❤でレイズ600でオープンしBBがコールしました。
フロップは、K♠J♠4♦で、Kハイボードはオリジナルに有利なボードで安いサイズのCBを基本的に打ちますが、今回は、♠♠が2枚、QTなどのオープンエンドもあるウェットボードなので、2/3などのベットサイズが大きいCBを打ちます。
逆に、現状のハンドとして強く、ターン以降で捲られる可能性も低いハンドがレンジに多く含まれている場合、ベットサイズは小さくなりやすいです。
ブラフとバリューのコンボ
ベットをする際にあなたのハンドレンジのブラフハンドとバリューハンドのコンボ数が非常に重要になります。
ブラフハンドが多いレンジである場合には、相手は自分のハンドが勝っている場合が多いと考えるのに対し、バリューハンドが多いレンジである場合には負けている場合が多いと考えます。
なので、ブラフハンドが多いレンジでベットをする場合には、相手は自身の勝率を高く見積もるため、それに対応するためベット額を大きくすることが利益的になります。
一方でバリューハンドが多 いレンジでベットをする場合には、相手は自身の勝率を低く見積もるため、それに対応するためにベット額を小さくすることが利益的になります。
ポジションとSPR
SPRとポジションもベットサイズを考える上で重要な要素です。
一般にSPRが大きければ大きいほど獲得チップの期待値を大きくするため、つまり強いハンドでたくさんのチップを獲得するためにベットサイズも大きくする必要があります。
逆にSPRが小さい場合には、ベットサイズは小さくなる傾向があります。
またSPRが小さい場合には、常にコミットについても心掛けなければいけません。
また、インポジの場合ドローハンドが含まれていることが多く、ターン、リバーとカードを見た方が有利であることが多いため、ベットサイズは小さくすることでSPRを小さく保ちながらプレーする傾向があります。一方で、アウポジの場合は逆にベットサイズは大きくなる傾向があります。
ターン
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プリフロップはCOから**A♣K♦**でレイズ600でオープンしてBBがコールしました。
フロップは、A♠9❤3♠であなたはAのトップヒットトップキッカーでベット600をして、相手からチェックレイズ2000が来てコールしました。
ターンは、8❤で、相手のチェックに対してあなたは相手のフラッシュドロー、ストレートドローに向けてポットの1.4倍のオールインをしました。
具体例
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CO vs BBの2ベットポット
フロップ
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あなたはCOからK❤J♦を2.5BBでオープンしBBにコールされ、フロップでトップヒットのKキッカーとなりました。
現状あなたのハンドは十分に強いですが、スケアとなるカードもたくさんあります。例えばスペードが落ちれば相手にはフラッシュの可能性が、9や8や7が落ちればストレートの可能性があります
。
安いベットサイズを選択してしまうと、ドローハンドにオッズを与えてしまったり、フロートされたハンドにターン以降で効果的なブラフをされてしまったりする恐れがあります。
そのため、この状況ではポットの3/4程度の大きめなベットサイズを選択し、相手にターンカードを簡単に見られないようにしましょう。
SB vs BTNの3ベットポット
フロップ
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あなたはBTNの2.5BBオープンに対してSBからJ♦T♦で3ベットしました。
BTNにコールされてヘッズアップとなり、フロップではガットショットストレートドローとバックドアフラッシュドローがつきました。
BTNのプレイヤーはプリフロップでこちらの3ベットにコールしているので、AAやQQ、AKは基本的にSBにしかなく、レンジ全体として優位であるといえます。
そのためこの状況ではポットの1/3程度の安いベットをするだけで、相手に十分プレッシャーを与えることが可能です。
まとめ
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本章では、ベットサイズを決める思考プロセスなどについて解説しました。
ベットサイズを決めるために考えるべき要素はいくつもあり、これらをバランスよく考慮してサイズを決める必要があります。
ベットサイズ次第で、相手から多くのチップを奪うことができます。
もちろんハンド単体でベットサイズを考える場合もありますが、レンジやボード、SPRを考慮しながら幅広い選択ができることも大切です。
少しずつ慣れていきましょう。