【初心者必見】ポーカーのオッズとアウツについてわかりやすく解説!!
アウツとは?
アウツは強い役を完成させるために、必要なカードのことです。
アウツの枚数がわかると、自分が強い役を完成させられる確率を概算でき、ショーダウンに置ける勝率を推定することができます。
具体的な例を見ながらアウツの数え方について考えてみます。
アウツの枚数
フロップ
あなたがBBで❤7❤6を持っていて、相手は♣A ♠Kを持っているとしましょう。
フロップで ❤8 ❤9 ♠Aが落ちたとします。現状負けています。
あなたはチェックすると、相手からオールインがきました。
「現状負けているけど、アウツを引ければ勝てる」という状況で、あなたはコールすべきでしょうか?
さて、あなたは何のカードを引いたら、勝てるのでしょうか?
5かTを引くとストレートになり、♥を引くとフラッシュとなり、勝つことができます。
5とTの8枚、♥を引いたらフラッシュになるので残った♥の7枚(♥5と♥Tを除くので)、合計15枚もアウツがあります。
あなたのアウツ
勝率の計算方法
アウツの枚数がわかると、勝率を推定することができます。
その計算方法は、
勝率 = アウツの枚数 × 残りのベッティングラウンド数 × 2
となります。
大体の勝率は、この式で計算することができます。これはトランプを50枚と仮定して欲しい1枚を引ける確率を2%(1/50)と近似することで得られます。
実際の勝率は、出てきた数字よりも、ちょっと少なめになるので注意しましょう。
ここからは、詳しい計算方法について考えてみます。
難しい式が苦手な方は、上の式だけ覚えて読み飛ばしても大丈夫です。
勝率の詳しい計算方法
あなたは、15枚のアウツがあります。 あなたからは5枚のカードが見えていて、残りのトランプは47枚、つまり、次の1回で引ける確率は「15/47」です。ということは、逆に引けない確率は「32/47」になります。
最初の1枚でアウツが引けなかった時、次の1枚で引ける確率も計算します。残りは46枚のトランプがあって、相変わらず引きたいのは、15枚なので15/46になります。
ということは、2回引いて、自分の欲しいカードが出ない確率は
「32/47×31/46=992/2162」
ということになり、どちらか1枚が自分の欲しいカードである確率は
「1-992/2162 =1170/2162」
となります。
つまり、アウツが15枚の時、リバーまでに大体**「54%(≒1170/2162)」**はアウツを引き相手に勝つことができます。
なので、コールするべきであることがわかります。
とはいえ、このような計算をプレイ中にするのは大変です。
そこで実践では、
「アウツの枚数×残りのベッティングラウンド数×2」
と覚えてしまいましょう。
アウツが15枚なら
1回のベッティングラウンドで引ける確率=「15×1×2=30%」
2回のベッティングラウンドで引ける確率=「15×2×2=60%」
と計算できます。
「あれ、54%と結構変わる。」と思ったあなた。
そうなんです。ちょっと高めに出てしまうのです。
出てきた数字よりもちょっと少なめと覚えておきましょう。
オッズとは?
オッズは自分がとるリスクに対して、自分が勝った場合のリターンの比率のことです。
オッズがあうは自分が取るリスクに対して、リターンが見合っていることです。
つまり、オッズとは、「いくらだして、いくら返ってくるのか?」ということです。
オッズを考える上で重要な要素は、
- コールするために必要なチップ量(リスク)
- 勝った時に獲得できるチップ量(リターン)
となります。
誰かのベットに対してコールした時のオッズは、次の式で計算することができます。
オッズ
= ポットの総チップ量 / コールするために必要なチップ量
例えばチップを100出して勝つと700返ってくる場合には、オッズは7倍ということになります。このゲームでは1/7(≒14%)より高い確率で勝つことができれば、継続するべきであると判断できます。
つまり、プレーを継続するためのしきい値(必要勝率)は以下の式で算出されます。
しきい値(%)=(コールするために必要なチップ量×100) / ポットの総チップ量
もし、「ハンドの勝率」が「しきい値」を上回っていればコールすることが利益的であり、下回っていれば利益的 でないといえます。
前者を「オッズがあう」、後者を「オッズが合わない」といいます。
- オッズがあう
=「ハンドの勝率」>「しきい値」
- オッズが合わない
=「ハンドの勝率」<「しきい値」
「ハンドの勝率」はアウツの枚数から計算でき、「しきい値」はオッズから計算できます。
オッズの具体的な計算方法
例えば、ポットに10,000あって、相手から5,000点のオールインがきました。これに、あなたも5,000を出してコールをすると、総チップ量は20,000点になります。
つまり、5,000点のリスクで、20,000点のリターンがある、という考え方ができます。
そのため、「オッズ」と「しきい値」は次のようになります。
- オッズ= 20,000 / 5,000 = 4
- しきい値 = 5,000×100 / 20,000=25(%)
「しきい値」は25%になるので、あなたはドローハンドを持っていた場合、「アウツから計算した勝率」が25%を超えていれば、コールすることが利益的であるとわかります。
そのような状態を、「オッズがあう」といい、逆に、勝率が足りなければリターンが見合わないため「オッズが合わない」といいます。
特にリバーでのベット、オールイン勝負の場合は、コールした後に必ずショーダウンされるため、オッズとアウツの計算が必要不可欠になります。
まとめ
本章ではオッズとアウツについて解説しました。実際のプレーでは「ショーダウンでの勝率」だけでなく「自分のベットに対してどれくらいの確率で相手がフォールドするか」という確率も考えながらプレーする必要があるので簡単に計算することはできませんが、オッズとアウツについて考えるだけでもポーカーの腕は大きく上達します。
重要な式をまとめると、以下になります。
- 勝率 = アウツの枚数 × 残りのベッティングラウンド数 × 2
- しきい値(%)=(コールするために必要なチップ量×100) / ポットの総チップ量
- オッズがあう
=「ハンドの勝率」>「しきい値」
- オッズが合わない
=「ハンドの勝率」<「しきい値」
オッズとアウツは、シンプルな数字遊びです。計算から、論理的に自分のアクションを考えてみましょう。