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GTO戦略で圧倒的な強さを手に入れる!!ポーカーのGTO戦略について具体例を用いて徹底解説!

GTO戦略で圧倒的な強さを手に入れる!!ポーカーのGTO戦略について具体例を用いて徹底解説!

ポーカーの戦略として近年話題になっているのが、GTO(Game Theory Optimal)戦略です。この記事では、GTO戦略の基本理解から具体的なアクションの決め方、練習方法まで、初心者にも分かりやすく解説していきます。

GTO戦略の基本理解

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GTO戦略とは何か

GTO戦略とは、ポーカーにおいてゲーム理論上最適なアクションを決定する戦略です。

GTO戦略のメリット

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GTO戦略のメリットは、常に最適な選択に基づいてプレイされるため長期的に負け越すことはありません。 また、GTOと相手の戦略の違いを観察することで、相手の実力を測ること、相手に対するエクスプロイトをすることができるようになります。

GTO戦略で重要なポイント

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ナッシュ均衡

ナッシュ均衡とは、ゲーム理論において、どのプレイヤーも自分の戦略を変えることで利益を増やすことができない状態のことを指します。

GTO戦略では、このナッシュ均衡を目指すことで、相手の戦術に影響されず最適なプレイができるようになります。

バランシング

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バランシングとは、自分のプレイを相手に予測されにくくするために、ハンドの強さやアクションの選択を適切な頻度に調整することです。 この頻度はゲーム理論のナッシュ均衡に基づいて算出することができます。 これにより、エクスプロイトされない状態を構築することができます。

ナッシュ均衡の根本的な考え方は、エクスプロイトされない状態が前提となっているため、GTO戦略では、「バランシング」が全てといっても過言ではありません。

GTO戦略に基づいたアクションの例

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ここでは、GTO戦略を活用した最適なアクションの考え方を、具体的なゲームの状況を通じて解説します。
様々なシナリオを分析し、最適なアクションを選択するための意思決定プロセスを深く探求することは、ポーカーのスキルを高める上で必要不可欠です。

ペアボードの場合のCB

プリフロップ

3betpot utgvsbtn preflop

あなたはBTNでAJを持っていて、UTGからの2.5BBのオープンに対して8BBの3BETを返して、UTGがコールしました。

フロップ

3betpot utgvsbtn flop

ボードにQ♠Q7が落ちて、UTGがチェックした場合のBTNにおけるアクションはどうするべきでしょう?

BTN側のGTO戦略
solver 1

GTO戦略に基づくと、AJを含めレンジ全体でほぼ100%でベットすることになります。 なぜこのような戦略となるのでしょうか?

ここでは、戦略を考える上で重要な要因であるレンジ全体のエクイティについて確認してみましょう。

BTN(上) vs UTG(下) レンジ全体のエクイティ
equity

あなたのレンジの多くのハントが相手のレンジの多くのハンドに勝っており、レンジ全体でエクイティが高いと捉えられます。
今回のGTO戦略では、このエクイティの優位性を活かすため、ブラフハンドとバリューハンドの両方でベットすることでバランスをうまく維持しながら、レンジ全体で効率的かつ積極的なベットをしていると考えられます。

1枚ストレートボード

プリフロップ

3betpot bbvsbtn preflop

あなた(BB)でA♠K♠を持っていて、BTNの2.5BBのオープンに対して、11BBの3BETを打ち、BTNがコールしました。

フロップ

3betpot bbvsbtn flop

フロップのボードは67♠8
あなた(BB)のチェックに対して、BTNの7.4BBのベットし、あなたはコールしました。

ターン

3betpot bbvsbtn turn

ターンはA
あなた(BB)とBTNは共にチェックしました。

リバー

3betpot bbvsbtn river

リバーは9
あなた(BB)がチェックしたところ、BTNは37.3BBのPOTサイズベットをしてきました。

この状況では、どのようなアクションが適切でしょうか?

GTO解析ツールの結果
solver 2

GTO解析ツールで確認すると、A♠K♠の最適なアクションはコールとフォールドの混合戦略であることがわかります。
また、これら二つのアクション間でのEVの差は、ポットに対して非常に微小であり、どちらのアクションを選択してもEVには大きな差が生じません

重要なのは、相手がGTO戦略に基づいてアクションを行っている場合のみこのアクションが最適戦略となる、という大前提を理解しておくことです。
したがって、相手がGTO戦略を採用していない場合は、あなたはアクションを適切に調整し、利益を最大化することが可能です。

ここで、BTN側のGTO戦略では、どのようなレンジでポットサイズベットをしているのかを確認して見ましょう。

リバーでのBTN側のGTO戦略
solver 2

BTN側のGTO戦略を分析すると、ストレートのような非常に強力なハンドや、ショーダウンでは勝てない非常に弱いハンドをバランスよく混合し、ポットサイズベットが行われることがわかります。

これは、BTNがQJsやKQsといったハンドでブラフを実施していない場合、ポットサイズベットのレンジはとても強くなることを示しています。

対戦相手のプレースタイルを注意深く観察し、相手がブラフを適切な頻度でしている場合は、コールとフォールドをバランス良く取り入れた混合戦略を採用することが推奨されます。
一方で、ブラフが少ないと判断される場合は、フォールドを優先するようプレーを調整することが重要です。

リバーでフラッシュ完成ボード

プリフロップ

3betpot utgvsbtn tt preflop

あなたはUTGでTT♠を持っていて、あなたの2.5BBのオープンにBTNから8BBの3Betであなたがコールしました。

フロップ

3betpot utgvsbtn tt flop

フロップはQT7
あなたのチェックに対して、BTNが5.8BBのベットにあなたがコールしました。

ターン

3betpot utgvsbtn tt turn

ターンは2♠
あなたのチェックに対して、BTNが21.8BBのベットにあなたがコールしました。

リバー

3betpot utgvsbtn tt river

リバーはJ
あなたのチェックに対して、BTNが64.4BBのAllinをしました。
この状況ではどのようなアクションが適切でしょうか?

GTO解析ツールの結果
solver 3

GTO解析ツールで確認すると、TT♠の最適なアクションはコールであり、フォールドするとEVを損失します。

ここでも、対戦相手がどのようなレンジでオールインしているかを確認することが重要です。

リバーでのBTN側のGTO戦略
solver 2

あなたのTT♠は、相手のストレートやフラッシュには負けていますが、多くのブラフハンドやAQ,77に対しては勝っています。 JBTN側の多くのドローが完成するカードですが、TTはそれでもコールできる十分強いハンドであると考えられます。

ただし、実際のプレーにおいて対戦相手が必ずしもGTO戦略に従っているわけではないので、相手の戦略を観察し、それに応じて戦略を適切に調整する必要があります。

GTO戦略を理解するための学習方法

formula

GTO戦略を学ぶためには、理論だけでなく実践的な練習が欠かせません。 実践の様々なシチュエーションでGTOツールを使い、解析結果を分析し、解釈を繰り返し行うことで、GTO戦略を身に付けることができます。

また、ゲーム理論への理解が深まることで、各分析結果に対して的確な解釈を与えることができるようになります。

GTOツールを活用した反復練習

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GTO戦略を習得するためには、GTOツールを用いた反復練習が必要です。GTOツールを活用することで、さまざまなシチュエーションにおいて最適なアクションを見つけることができます。

ゲーム理論の理解

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ポーカーにおいて、ゲーム理論は非常に重要な要素です。 ゲーム理論を理解することで、アクション選択への思考をより深めることができます。
ナッシュ均衡バランシングといった概念を習得し、それらをポーカーの状況に応用することが必要になります。

まとめ

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この記事では、GTO戦略についての基本的な概念、具体的なアクションの決め方、GTO戦略を理解するための学習方法について紹介しました。 GTO戦略は、ポーカーで勝ち続けるためには必要不可欠です。理論学習と実践を繰り返し行い、圧倒的な強さを手に入れることができるでしょう。

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